エタロンの快進撃!
「エタロン」とは、ブルキナファソサッカー代表チームの愛称です。
6日、日本のサッカー代表はバーレーンに3-2で勝って、2010年W杯最終予選白星発進しましたが、ほぼ同じ時間、ブルキナの首都ワガドゥグでは「2010年W杯1次予選」の第5戦目が行われました。
実は我らが「エタロン」、現在1次予選で快進撃中!
エタロンが属するGROUP9は、チュニジア、ブルンジ、セーシェル、そしてエタロンの4チーム。
ホーム&アウェーなので各チーム6試合ずつ。
そして第4戦が終わった時点で、なんとエタロン4連勝!
もちろん予選の組み合わせということもあるけど、他のGROUP(全12)を見ても4連勝しているのはナイジェリアとエタロンだけ。そして第5戦のホーム・チュニジア戦に勝つか引き分ければ、最終予選進出です。
そんな重要な第5戦エタロンvsチュニジアをブルキナベの友だちと見に行ってきました!
チュニジアと言えば、2002年日韓W杯でトルシエジャパンが2-0で勝利した北アフリカの国。
そしてトルシエと言えば、実は日本代表監督になる前はブルキナ代表監督でした。
つまり今日の対戦は、「10年前トルシエが監督をしていたチームvs6年前トルシエにW杯で負けたチーム」なのです!
(少しムリヤリ笑?でもまぁ、日本人には少し親近感がわくかな…。)
実は昼間から街中では普段見かけないブルキナ国旗がいたるところで掲げられていました。ワガドゥグ街中にW杯予選ムードが漂っている感じで昼間からワクワク…!
キックオフは18:00。
スタジアムには少し遅れて到着。すでにスタジアム内からは歓声が。
入場料500Fcfa(125円)。W杯予選安っ!
スタジアムに足を踏み入れると、多くの歓声のもと、すでに試合開始から15分くらいが経過してたけど、久々のこのサッカースタジアムの雰囲気に一人興奮する日本人!
興奮しすぎて何から目をつけたらいいのかわからん!
試合のプレーに単純に一喜一憂したいけど、
ブルキナチームがどんなサッカーをするのかじっくり見たくもあり、
いや、試合だけでなく観客やスタジアムの様子、雰囲気も観察したくて、
あ、一緒に来てる友だちほっとくとこやった…。
まず席を探してると目に飛び込んできたのが、観客席最上段でグラウンドに背を向けて一列に並んでいるおっちゃんたち!
え!なんで!?
実はこれ、東の方角に向かってお祈りをしているイスラム教の人々でした。
前半が行われていた18~19時はいつもお祈りをしている時間。
それにしても、スタジアムに来てまで、グラウンドに背を向けてまでお祈りをするとは!
その信仰心に敬服。
席に着いてすぐに、後ろから「Ken!」と呼ぶ声が。
見ると、いつもAEMOに来ているマルタン!
「ヌフ(AEMOにいつも来てる子)も来てるよ。」
普段路上で暮らしてる彼らが500Fcfa払ってスタジアムに入ってることに驚く。
お金はどうしたんかな?
気にはなったけど、あえて聞かずにいると気づいたらいなくなってました。
試合は一進一退。
観客は笛を鳴らしたり歓声をあげてるけど、まとまった“応援団”はないみたい。
国旗も持ってるけど、あんまり振ったりしてない。
せっかくのホームやからもっとまとまって歌ったりしたら大きな声援になるやろうに…。
それでももちろんエタロン寄りの歓声、ブーイングがスタジアムを包んでるからホームには変わりないんやけど。
あたりまえやけど、ちゃんとしたFIFAのレフェリーがいて、ボールキッズもいて、国際公式戦なんや!とまたそれで興奮。
0-0のままハーフタイム。
観客席を観察することにする。
一人で見に来てるおっちゃんが多いことに気づく。
ちっちゃい子どもを連れた家族づれもチラホラ。
軍隊の吹奏楽隊が演奏をしてます。
お菓子や落花生、ジュースの売り子が観客席をうろうろ。
後半は、売り子からお菓子買って食べながら観戦再開。
スタジアムの雰囲気にも慣れてきて、後半は周りのおっちゃんらと一緒に興奮応援!
「うおーーっ!!!」「打てーっ!」「ファウルやろ!」「レッド!レッド!」
惜しいプレーがあると、立ち上がり、となりの人と目が合って「惜しかったね」というしぐさをしあう。
周りみんな見ず知らずやのに、知らず知らずのこの一体感が心地いい。
スタジアムでさらに気づいたことが。
ゴール裏のカメラが少ない!
チュニジアゴール裏にはカメラ2台、テレビカメラ2台。ブルキナゴール裏にはカメラ1台のみ。
試合は0-0のままヒートアップ!
判定に不服な観客からグラウンドにペットボトルが投げ込まれる。
警備員がとめるのではなく、前のほうに座ってる人たちが
「やめようぜ。座れ座れ。」ってふうになだめてるのがおもしろい。
さらにおもしろいのが、後半30分過ぎ。
ペットボトルを投げ込んだ少年を警備員が連れ出そうとすると、それに対して他の観客からブーイング!結局少年は解放される。
…試合よりそっち!?
こんなほのぼの雰囲気がいかにもブルキナっぽい。
終了間際のエタロンオーバーヘッドも左にそれ、結局0-0のまま試合終了!
エタロン、最終予選進出決定!
試合後にはグラウンドのゴミを拾うたくさんの子どもたち。
しかも明らかにそこらへんのがきんちょ(ゴミ拾いというより、何かに役立てるために拾ってる感じ)。拾いついでに芝の上で遊ぶ。
…やっぱりブルキナっぽい。
試合後のスタジアムをうろうろしていると、また別のAEMO青少年に出会いました。
今日けっこう来てたんかな?楽しんで帰ったかな?
観客席最上段からスタジアムの外を見下ろすと、帰路につくたくさんの人・車・バイク・チャリの波!夜の街にキラキラ光の川のよう。騒がしかった試合が終わり、興奮が過ぎ去っていく感じをまた楽しみます。
いやぁ、ブルキナに来て一番興奮して一番楽しい夜でした。
最終予選に進んだってことは、これからさらに強いアフリカチームとの対戦がここワガドゥグで(たった125円で!)見れることに!楽しみだぁ~
ただ、今日の試合を見てるとエタロン、最終予選で惨敗する気がしてならない…。
がんばれ、エタロンッ!!!


