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2008年9月

2008年9月 7日 (日)

エタロンの快進撃!

「エタロン」とは、ブルキナファソサッカー代表チームの愛称です。

6日、日本のサッカー代表はバーレーンに3-2で勝って、2010年W杯最終予選白星発進しましたが、ほぼ同じ時間、ブルキナの首都ワガドゥグでは「2010年W杯1次予選」の第5戦目が行われました。

実は我らが「エタロン」、現在1次予選で快進撃中!
エタロンが属するGROUP9は、チュニジア、ブルンジ、セーシェル、そしてエタロンの4チーム。
ホーム&アウェーなので各チーム6試合ずつ。
そして第4戦が終わった時点で、なんとエタロン4連勝!

もちろん予選の組み合わせということもあるけど、他のGROUP(全12)を見ても4連勝しているのはナイジェリアとエタロンだけ。そして第5戦のホーム・チュニジア戦に勝つか引き分ければ、最終予選進出です。

そんな重要な第5戦エタロンvsチュニジアをブルキナベの友だちと見に行ってきました!

チュニジアと言えば、2002年日韓W杯でトルシエジャパンが2-0で勝利した北アフリカの国。

そしてトルシエと言えば、実は日本代表監督になる前はブルキナ代表監督でした。

つまり今日の対戦は、「10年前トルシエが監督をしていたチームvs6年前トルシエにW杯で負けたチーム」なのです!
(少しムリヤリ笑?でもまぁ、日本人には少し親近感がわくかな…。)

実は昼間から街中では普段見かけないブルキナ国旗がいたるところで掲げられていました。ワガドゥグ街中にW杯予選ムードが漂っている感じで昼間からワクワク…!

キックオフは18:00。
スタジアムには少し遅れて到着。すでにスタジアム内からは歓声が。
入場料500Fcfa(125円)。W杯予選安っ!

スタジアムに足を踏み入れると、多くの歓声のもと、すでに試合開始から15分くらいが経過してたけど、久々のこのサッカースタジアムの雰囲気に一人興奮する日本人!

興奮しすぎて何から目をつけたらいいのかわからん!

試合のプレーに単純に一喜一憂したいけど、
ブルキナチームがどんなサッカーをするのかじっくり見たくもあり、
いや、試合だけでなく観客やスタジアムの様子、雰囲気も観察したくて、
あ、一緒に来てる友だちほっとくとこやった…。

まず席を探してると目に飛び込んできたのが、観客席最上段でグラウンドに背を向けて一列に並んでいるおっちゃんたち!
え!なんで!?

実はこれ、東の方角に向かってお祈りをしているイスラム教の人々でした。
前半が行われていた18~19時はいつもお祈りをしている時間。
それにしても、スタジアムに来てまで、グラウンドに背を向けてまでお祈りをするとは!
その信仰心に敬服。

席に着いてすぐに、後ろから「Ken!」と呼ぶ声が。
見ると、いつもAEMOに来ているマルタン
「ヌフ(AEMOにいつも来てる子)も来てるよ。」
普段路上で暮らしてる彼らが500Fcfa払ってスタジアムに入ってることに驚く。
お金はどうしたんかな?
気にはなったけど、あえて聞かずにいると気づいたらいなくなってました。

試合は一進一退。
観客は笛を鳴らしたり歓声をあげてるけど、まとまった“応援団”はないみたい。
国旗も持ってるけど、あんまり振ったりしてない。
せっかくのホームやからもっとまとまって歌ったりしたら大きな声援になるやろうに…。
それでももちろんエタロン寄りの歓声、ブーイングがスタジアムを包んでるからホームには変わりないんやけど。

あたりまえやけど、ちゃんとしたFIFAのレフェリーがいて、ボールキッズもいて、国際公式戦なんや!とまたそれで興奮。

0-0のままハーフタイム。
観客席を観察することにする。

一人で見に来てるおっちゃんが多いことに気づく。
ちっちゃい子どもを連れた家族づれもチラホラ。
軍隊の吹奏楽隊が演奏をしてます。
お菓子や落花生、ジュースの売り子が観客席をうろうろ。

後半は、売り子からお菓子買って食べながら観戦再開。
スタジアムの雰囲気にも慣れてきて、後半は周りのおっちゃんらと一緒に興奮応援!

「うおーーっ!!!」「打てーっ!」「ファウルやろ!」「レッド!レッド!」

惜しいプレーがあると、立ち上がり、となりの人と目が合って「惜しかったね」というしぐさをしあう。
周りみんな見ず知らずやのに、知らず知らずのこの一体感が心地いい。

スタジアムでさらに気づいたことが。
ゴール裏のカメラが少ない!
チュニジアゴール裏にはカメラ2台、テレビカメラ2台。ブルキナゴール裏にはカメラ1台のみ。

試合は0-0のままヒートアップ
判定に不服な観客からグラウンドにペットボトルが投げ込まれる。
警備員がとめるのではなく、前のほうに座ってる人たちが
「やめようぜ。座れ座れ。」ってふうになだめてるのがおもしろい。
さらにおもしろいのが、後半30分過ぎ。
ペットボトルを投げ込んだ少年を警備員が連れ出そうとすると、それに対して他の観客からブーイング!結局少年は解放される。

…試合よりそっち!?
こんなほのぼの雰囲気がいかにもブルキナっぽい。

終了間際のエタロンオーバーヘッドも左にそれ、結局0-0のまま試合終了
エタロン、最終予選進出決定

試合後にはグラウンドのゴミを拾うたくさんの子どもたち。
しかも明らかにそこらへんのがきんちょ(ゴミ拾いというより、何かに役立てるために拾ってる感じ)。拾いついでに芝の上で遊ぶ。
…やっぱりブルキナっぽい。

試合後のスタジアムをうろうろしていると、また別のAEMO青少年に出会いました。
今日けっこう来てたんかな?楽しんで帰ったかな?

観客席最上段からスタジアムの外を見下ろすと、帰路につくたくさんの人・車・バイク・チャリの波!夜の街にキラキラ光の川のよう。騒がしかった試合が終わり、興奮が過ぎ去っていく感じをまた楽しみます。

いやぁ、ブルキナに来て一番興奮して一番楽しい夜でした。
最終予選に進んだってことは、これからさらに強いアフリカチームとの対戦がここワガドゥグで(たった125円で!)見れることに!楽しみだぁ~

ただ、今日の試合を見てるとエタロン、最終予選で惨敗する気がしてならない…。

がんばれ、エタロンッ!!!

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2008年9月 2日 (火)

【8/28】ピンチはチャンス!?

更新が遅れてしまいました

先週末は、金曜日から今月2度目のボボデュラッソ(ブルキナ第2の都市)へ。
目的は前回と同じくボボで行われている『夏休み青少年活動(活動名:元気なアフリカを育てよう!)』への参加。
当イベントのための短期隊員さんのフレッシュなエネルギー(7人、1ヶ月派遣)、ボボの長期隊員さんの企画力と運営力(特に同期の2人!)に大きな刺激を受けて、日曜日に帰ってきました。

さてさて、先週木曜のサッカー活動報告です。

と、そのまえに、改めて当サッカー活動の概要を説明します。

僕が活動しているAEMOAction éducative en Milieu Ouvert:開かれた環境での教育的活動)では、ストリートチルドレンや貧困家庭の青少年など(721歳)を対象に、その名のとおり開かれた環境(=宿泊施設はなく、その日その日で比較的誰でも利用できる環境)で社会復帰・家庭復帰に向けた支援を行っています。

で、木曜日以外は、午前中が『プレ職業訓練』(あくまで“プレ”)、午後が『現地語の識字教育』を行っていて、それらが休みの木曜日は『スポーツやレクリエーションの日』です。

 

そして、配属当初から「サッカー活動がしたい!」と言っていた僕に許された時間が『木曜日の午後』というわけです(ちなみに午前中は外部NGOがレク活動を実施)。

もともとAEMOでサッカー活動といえば、ボール渡して、ハイ遊んで来い、といったものだったみたいで、この時間内にどう活動しようと僕の自由。

 

ほんま好き勝手に試行錯誤してきました。

はじめに考えていたのは、「(単なる)余暇の提供になればいい」ということ。

しんどい環境で生活しているAEMOの青少年たち、このサッカーの時間だけでも楽しく過ごしてくれればいい。

そんな思いはすぐに壁にぶつかります。

 

楽しいだけではあかん。

 

グラウンドで平気でタバコやシンナー吸ったり、寝転んだり座り込んだりケンカしたりする青少年たち。

そこで「AEMOサッカー活動5つのルール」(前回日記参照)をつくって、自分の中の活動目標も「青少年の健全育成を促進する」と定めました。もちろん、楽しみながら。

 

だから「サッカーを教えている」のではなく、僕は「サッカーをする場を与えている」だけ。その“場”で、少しでも子どもが良い方向に変わっていってくれれば、と働きかけているわけです。

 

嬉しいことに、グラウンドでタバコ・シンナーは見なくなったし、座り込むことも、ケンカをはじめることもグッと減りました。

 

ただ、前回も書いたとおり、「人の話を聞かない」「自分勝手に行動する」のは、なかなか改善されない課題です(てか、日本の子も同じか?)。

これは試合中ではなく、『試合前の物品貸し出し』の話です。

 

今回は前回よりもさらに人数増えて23人もいたにも関わらず、一斉に「早くおれにシューズとサッカーパンツ貸してくれ!」アピールをしてきます。

こんな大勢、一度に対応できるわけがない。

 

「ちょっと待て!一人ずつや!」と何度言ってもムダ。

「いっぱいおるんやから、一気に全員は無理やろ!」と言っても、止められるのは30秒間くらいだけ。

 

いい加減疲れて、貸し出しの手を止めてじっと黙って静かになるのを待つ作戦にでることに。

(昔、教壇や朝礼台で何も言わず黙ってた学校の先生の気持ちがようやくわかります。)

よく見ると、我慢して待ってる子もいる。自分の言ってることが1人でも伝わってると思うと少しだけ嬉しい。

結局、今回はいつもよりも2倍くらいの時間をかけて、物品を貸し出し。

 

手伝ってくれたブルキナベの研修生は、「雨降りそうやし、さっさと配ってしまったら?」と言ってきたけど、「子どもらは待たなあかん。ゆっくりやろう」という僕の言葉に賛同してくれました。

ほんま難しい問題、大きな壁やけど、こんなときこそ「教育的チャンス!」と考えるようにしています。

 

そして、終わってから、子どもらのこうした言動の理由を考えます。

①“自分を見てくれ”の想い。かまってほしい?

→「自分はここにいるよ!」ということをアピールしているのか?家庭や社会での過去の経験がそうさせてるのか?ならば、大切なのは「ちゃんと見てるよ」ということを伝えることか。

②「品切れ」恐怖症?

→食料や物品が十分にあるとは言いがたいブルキナファソ。早く自分の分を確保しないといつなくなるかわからないという恐怖心が彼らを駆り立てるのか?たしかに、シューズは全員に都合のいいサイズの靴があるわけではない。

③日本人への嫌がらせ?

→困らせることでストレス発散??

④愛情表現?

→……それはない気がする。

*******************

ちなみに、この日の午前は、AEMO研修生(2名)、幼児教育の隊員さん(2名)協力の下、『ミサンガ作り』をしました!(木曜午前に来てるNGOはバカンス中。)

これはボボの「夏休み青少年活動」で行っていたアイデアをそっくりそのままぱくったもの。

ボボにあるAEMOでは、たくさんの子どもが集中してうまいこと作ってたのですが…

AEMOワガっ子の集中力のなさには改めてびっくり。

途中行方不明者3名(のちに裏で昼寝してるのを発見)が出るなど、予想通り(?)グダグダな感じ。

それでも、研修生や日本人と楽しげに取り組んでいる子もいて良かったです。

時間つぶしくらいにはなったかな?

Misanga (写真)ミサンガ作りの様子。

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