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2008年12月

2008年12月31日 (水)

年末のバタバタ

「ブルキナベは年末は仕事をしなくなる」
と言って多くの隊員さんがそれぞれの年末を楽しみ始める中、
僕の活動は2008年も残り10日を切ってから慌しくなりました。

Football_aemo

27(土)、29(月)は、ワガドゥグ市内のNGO主催のサッカー大会。
このNGOは「国境なき医師団」により、ストリートチルドレンへの特化した支援のためにつくられた「KEOOGO(ケオーゴ)」というNGO。

参加チームはAEMOチーム+ワガ内の地区から集められた3チーム。
27日の1回戦に3-1で勝ち、29日の決勝戦に挑んだAEMOチーム。
結果は1-3の惜敗。

たしかに相手は強かった。っていうか、ストリートの子だけじゃなく、普通の地区在住の子も混じってた。そして、それを負けた言い訳にするAEMO青少年。

「相手は確かに強かった!でも自分ら、いいプレーしたん!?疲れるほど走ったか?
ブルキナ代表チームでも、一生懸命プレーをすれば、バルセロナ(スペインのプロチーム)に勝つことができる。自分たちのせいで負けたことを受け入れよう!」

ブーブー文句を言っていたAEMO青少年も納得した様子。
来年は優勝やっ!

Samu Santa

30(火)は、KEOOGOの他、ワガドゥグ市内のいくつかのNGO(どこもストリートチルドレンが支援対象)で共同して、年末のお祭りを開催。

今回は各NGOの施設で寝泊りし、支援を受けている子どもたちが対象。
なので、普段路上で寝泊りしている子どもたちは対象外。

各NGO+AEMO(AEMOは、政府のサービス)で、プログラム、分担業務、予算・分担金を決めるための会議を行ってきました。
僕はKEOOGOのフランス人女性と共に、「写真チーム」になり、
当日の写真撮影のほか、イベント後の写真現像、アルバム作成&各NGOへの配布を担当。

当日は、外部からエンターテイナーも雇い、わいわいにぎやかな雰囲気。
子どもからのダンスやジャンベの発表もあり、5日遅れのサンタも登場。
プレゼントのビスケットももらい、昼食も一杯食べて終了。

今日31日は、KEOOGOに行って、写真の選択&現像。
最後の最後で予定のぎっしり詰まった2008年、いい疲労感で終えられそう。

結局、2008年は一度も日本の地を踏まなかったなぁ、とふと思いつつ、この2008年の経験をこれからしっかり活かしていかんと、と気合を入れなおしつつ、とにかく健康に2008年を終えられることに感謝。

では、よいお年を!

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2008年12月 1日 (月)

シンナー捨てて、ゴミ拾いしよう!

左の靴下の中に身分証と2000Fcfa札を仕込み、ケータイは首から提げて上着の中へ。

上着の左ポケットに消毒液、右にポケットティッシュを二つ。これは救急用。

透明のゴミ袋の中に、活動説明のためのイラストと出席表を入れる。
おっと、ボールペン忘れるとこやった。右ポケットへ。

一応もう500Fcfa持っていっとこか。ジーパンの後ろポケットに入れる。

準備完了。

11月29日(土)、21:30。家を出る。

この時期の首都ワガドゥグの夜は空気が悪い。
砂埃と排気ガスで、街中まるで霧に覆われているよう。
マスク(飛行機でもらえるアイマスクを活用。こっちのマスクの定番。)をし、チャリに乗って夜のワガドゥグ中心街へ向かう。

果たしてうまくいくのか。どんな失敗が待ち受けているのか。
わくわく感と不安につつまれる。

今夜は、2週間前に思いついた“おもろいこと”を実行にうつす。

夜の路上で、シンナーを吸って目がうつろ、口が半開きになっている顔見知りの子、
土日はAEMO(僕の職場)が休みなので、食事をもらえない、
することといえば物乞い、あとは街をぶらぶらさまようか、軒下などで寝る。

この子たちのために何かしたい、何かできないか、と考えた。

「何とかしてシンナーから遠ざけたい。食べ物と交換にするか?
でもそれやと、食べ物をもらうためにシンナー吸うようになるかも…。

そうや、何か活動をして、その報酬として食べ物をあげるようにしよう。
その活動に参加するためには、シンナーを禁止する。

どんな活動がいいやろ……ゴミ拾いは!?」

ということで、構想2週間、今夜実行、
「ストリートチルドレンの夜間健康向上アクティビティ」!!

【目的】
ストリートチルドレンの健康を3つの面から向上する。
健康① シンナーから遠ざける。
健康② 食事を摂る。         (以上、身体の健康)
健康③ 社会貢献活動に取り組む。 (メンタル面の健康)

【活動の流れ(予定)】
① ワガ1の高級繁華ロードをまわって、青少年を集める。
② 集合。ルール説明。出席とる。
③ ゴミ拾い開始!
④ 終了。ちゃんと参加したかチェック。
⑤ みんなで一緒にパンを食べよう。(路上食堂にて。)

【不安点】
① 子どもが集まりすぎるかも。どう絞るか。
② 途中で抜け出して、どっか行ってしまうかも。
③ 夜間の活動。犯罪に巻き込まれないように要注意。
④ 普段AEMOに来る子どものためとはいえ、完全な個人活動。AEMO業務時間外。

と、いうこうとで、同僚の参加は望めないが、事前にアドバイスをもらう。

【同僚からのアドバイス】
① 少ない人数(5人程度)から始めろ。うまくいけば、次回増やせばいい。
② 車に気をつけろ。もし子どもが事故にあえば、お前がその責任を問われる。
③ 言うことを聞かず、収集がつかなくなったら、すぐその場を立ち去れ。

**************

21:50、活動予定地のクアメンクルマ通り(ワガ1の高級繁華ロード)到着。

早速、トマト缶(これを持って物乞いをする)を持った顔見知りの3人組に出会う。
最近AEMOには来ていない。シンナーは吸ってない様子。トマト缶には恵んでもらった食料。

参加を呼びかけるか悩んでいると、最近よくAEMOに来る少年レンゲが合流。
お決まりの寝床に行く途中とのこと。シンナーは吸ってない。
結局、4人に参加を呼びかけ、僕が路上をまわってくるあいだ、待っとくように指示。
3人組とは一旦別れたが、レンゲは一緒に路上周りについてきてくれた。

ゴミ拾い予定地を一周したが、顔見知りを全然見かけない。
見つけても集団で熟睡。起こすのも悪いからそっとしとく。
来る時間が遅すぎたんかな?

もとの場所に戻ってきたが、3人組の姿が見当たらない。
仕方がないので、今回はレンゲ一人に対象をしぼることにした。

まず、イラストを使って、活動の説明。

Promotion1 Promotion2

僕「パン食べたい?」レンゲ「うん!」
「じゃあ、パン食べる前に、一緒にゴミ拾いをしよう。」

Promotion3 Promotion4

「これ何?」「うーん…シンナー!」
「そう、シンナーあかん、タバコもあかん、盗みもあかん、勝手にどっか行ってしまうのもあかん。」
「これ、車や。」「そう、車とバイクには気をつけよう!」

フランス語ではうまく伝わらんかったけど、イラストのおかげで理解してくれたみたい。レンゲはシンナーを持ってなかった。

ゴミ拾い開始!
レンゲは次々にゴミを拾って、用意したゴミ袋に入れていく。
予想以上に積極的に拾っていく。

「いっぱい(ゴミ)あるなぁ。」「ウースゴ!(現地語で“たくさん”の意)」
「そやな、ウースゴ!」

そんな会話をしつつ、二人でゴミ袋を持ち、100mほどの距離を往復。
二人にしては結構集まった。ま、初日はこんなもんか、と思い終えようとした時…

「あ、あいつら戻ってきた!」

始めに出会った3人組に再会。でも様子がおかしい。
なんと、さっき会ってからわずか30分の間にシンナーでヘロヘロになってる…!
さっきまで平気な顔してたのに、ありえん。トマト缶はどこかに置いてきたらしい。

しばらく、3人組の顔を見回した後、もう一度活動をやり直すことを決意。
このまま帰れへん!
3人組ともう1人あわせて、4人を新たに加える。

2回目の説明は、1回目よりもスムーズに進んだ。
理由は、もうすでに聞いているレンゲが現地語で4人に説明してくれたから。

ただ、3人組にシンナーを手放させるのに一苦労。
なかなか手放さない。最後に思いっきり吸い込んでからようやくゴミ袋に捨てる。
と思いきや、隙を見てもう一度袋から取り出そうとする。

「パン食べたいんちゃうんか!? 参加したくないんか!?」

ようやくあきらめる。再スタート!

5人でやると、競争意識(?)があるのか、すごい勢いでどんどんゴミを見つけて拾っていく。こんなにはかどるゴミ拾いもめずらしいんちゃうやろか。ゴミ袋すぐにいっぱいになる。

ここまで勢いづくと心配なのが、車とバイク。
「気をつけろ!!」「待て!!」
何度叫んだことか。

途中、通りすがりの子のシンナーまで奪ってゴミ袋に捨てる。
いや、“シンナーあかん”の意識強くもってくれるのは嬉しいけど…
ほら、とられた子、怒ってるやん……ケンカはすんなよ。

通りすがりの大人の中には、始め怪訝そうな顔をするが、ゴミ拾いしてることがわかると微笑んでくれる人も。レストランのお客さんらもチラチラこっちを見てる。
ストリートチルドレン、物乞いするだけとちゃうんですよー

そして、ゴミ袋に入りきらなくなったので終了!!
途中、白人集団見つけてねだりに行こうとしたけど、一応全員最後までちゃんと参加。

Enregisration 出席表(左写真)に、参加シールをはる。

よくできました。

近所の路上食堂に移動。フランスパン(1本125Fcfa)を3本購入し、僕も合わせて6人でわける。
パンはバターも何もぬってない。バターをつけようか迷ったけど、今日は初回やし、一番安くつくようにした。

参加の5人、ちょっと不満気やけど、むしゃむしゃ食べ始める。水が欲しい、と言う。食堂のおじちゃん、始めは渋ってたけど(ストリートチルドレンやから?パン買ったのに!)、水を分けてくれた。

食堂のそばに、子どもらが普段寝床にしてる軒下があったので、そこで一緒にパンを食べる。そばにいた子がパンを欲しがったけど、「働いたから、パン食べれるんやで」と説明してあきらめてもらう。
それを聞いた5人組が「おれたちは働いたからパン食べれてるんや」っていう表情をしたように見えた。

…見えただけね。気のせいか、勝手な僕の思い込みかもしれん。

こうして、初回の「ストリートチルドレンの夜間健康向上アクティビティ」、無事終了!!

左手にずっしりとぶらさがってる満タンのゴミ袋は途中の公共ゴミ箱へ。
捨てた後、体が軽くなったのにあわせて、気持ちもふっと楽になって、この2時間を振り返る。

手ごたえもあるけど、課題が多い。
次回は1週間後の同じく土曜夜。

土9(土曜9時)の日本人”の誕生っ!!

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