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2009年2月

2009年2月16日 (月)

週末ソフトボール隊員

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アメリカ人は野球、ソフトボールが好きだ。

そんなアメリカの大使館が主催するソフトボール大会が、ブルキナでは毎年2月にインターナショナルスクールで開かれる。ピースコー(アメリカの協力隊)や大使館職員、ブルキナ草野球チーム、中高生、老若男女問わずたくさんのソフトボール好きが集まるこの大会に、今年も日本人チームを組み、出場。
チーム名は「HANABI JAPAN」

Social(楽しむリーグ)とCompetitive(真剣勝負リーグ)の二つのリーグがあり、去年の日本人チームはSocialで圧倒的強さで優勝。あれから1年、たくさんの野球好き日本人が帰国し去年のチームから残っているのは、自分も含めて4人ほど。野球経験者が少なく、女性もいる今年のチームもSocialに出場した。

Socialに出場するチームには、子どもや女性が多い。
このソフトボール大会、ルールが工夫されていて、誰でも楽しめるのが魅力の一つ。
例えば、
「投球は、頭より高くボールを投げて、ホームベース上に落ちたらストライク」
「外野は4人で、指名打者付き = 1チーム11人+交代自由」
など。
ニジェールやセネガルの米大使館も、このルールのソフトボール大会を現地で行っているらしい(そして、そこでも現地のJICAチーム出場)。

点も入りやすい。(打ちやすいようにストライクルールつくってるから。)
どの試合もどんどん点が入り、おもしろい。
先月から毎週末、野球隊員が教えているブルキナベチームと共に練習を積んできた日本人チーム。そのために首都に集まるのは難しいので練習出席率はあまり良くなく、不安を抱えながらの出場やったけど…

【予選結果】4戦全勝、1位通過
vsピースコー:12-3
vsインターナショナルスクールチーム:14-4
vs白人チーム:15-3
vsニジェールのインターナショナルスクール:17-0
【プレーオフ結果】2位との対決
vs(再び)ニジェールのインターナショナルスクール:20-5

見事、優勝!二連覇!

相手に申し訳ないくらいほどの大勝やけど、注目は失点数の少なさ。
急造チームにもかかわらず、鉄壁の守備。チームワークの勝利!

やっぱりスポーツはいい。
国籍や性別、年齢などいろんな違いを超えて、一つ一つのプレーにプレーヤーも応援の人も、誰もが一喜一憂し、最後には笑顔で握手をして互いの健闘を称えあう。
日本人チームと対戦したどのチームの人たちも、負けたのに試合後には「ナイスゲーム!」と言って笑顔で握手を交わしてくれることがとても気持ちよかったし、そんな彼らを尊敬した。
本当に「スポーツが好き」っていうのは、こういうことやなって思う。
職場でのAEMOでも、もっと意識して青少年らに伝えていきたい。

アメリカ大使館のおかげで、とてもいい日本人同士の交流にもなった。
来年は僕はいないけど、ぜひ三連覇を目指して楽しんでほしい。

0216uniback 去年同様、特注のユニホームTシャツを着て出場。背中の今年のキーフレーズ「かずうちゃ当たる D'abord, on va essayer(まずはやってみよう)」は、隊員活動にも当てはまる!?

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(左写真)土曜日は午前と午後に1試合ずつ。昼食は近くのレストランにて。インターナショナルスクールはうちの近くで、このレストランもうちから徒歩5分。
(右写真)ピッチャー藤丸。ホームベースにボールを落とすように投げるのは結構難しい…。スクールのグラウンドは天然芝!

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(左写真)優勝の瞬間!隊員、JICA職員+ご家族、みんなで勝ち取った優勝。
(右写真)優勝トロフィー。左が1位、右が2位。スクールグラウンドには巨大カメが住んでいて、そのカメが大会のマスコット。

これを米大使館で受け取って、日本人チームが待つ打ち上げ会場へ。
3日間で計5試合の熱戦の余韻を味わいながら飲むビールは格別!!

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2009年2月14日 (土)

路上生活から抜け出せない

先々週から行われたワガドゥグ市内でのエイズ予防啓発の巡回のおかげか、今週に入ってAEMOに新しく来る青少年、久々にやってくる青少年が増えた。

見慣れない顔が多いので、今は名前を覚えることをがんばってる。
サッカー活動の出席者リストをつくるときも、聞いたことのない名前が多くてスペルがわからず一苦労…(ウェドラオゴとかヤメオゴなどよくある名前だとちょっと安心。“鈴木”“佐藤”みたいなもん?)

新しく来る青少年には、ちっちゃい子ども(10歳前後?)が多かった。
やんちゃやけど、素直でかわいい子が多い。
体のでかいAEMO常連組(20歳前後)と比べると、路上生活に染まりきってない感じ。

久々に来る青少年は、一時期頻繁にAEMOに顔を出すが、ある時ぱたっと来なくなる。
来たくないものもいれば、他のNGO施設で支援を受けているもの、刑務所につかまっているものもいる。こういう青少年らが、今の生活を抜け出し、家庭に戻ったり、職を見つけて続けたりすることは難しい。多くはまた路上に戻ってくる。

路上生活の自由が惹きつけるのか。それとも…。
2008年3月に紹介したイスフ08年3月11日「キンドとイスフ」)は、仕事がうまくいかず収入がなく、また路上で昔の仲間とつるんでいる。先週、シンナーのためにうつろになった顔でAEMOで現れた。同僚からは、「あいつは今昔の仲間とつるんでいて不安定な状態にあるから、慎重に対応しないといけない」と言われた。
同7月に村に帰ったはずのラムサ08年7月13日「首都に魅せられ、傷つけられる子どもたち)は、11月にワガドゥグに戻ってきた。「仕事を探す」という理由で、遠く離れた、ニジェールとの国境近くの村から。そしてあれから3ヶ月、昨日AEMO職員に連れられてまた村へと帰っていった。

さて、AEMOを歩いていると、焚き火をしている少年発見。

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何か焼いてる。近づいてよく見ると…

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野ネズミ!
まさしく、丸焼き。もちろん、おいしく(?)食べるため。

この少年の名前は、ラファエル
ちっちゃいけど、サッカーがうまい。年上相手でも果敢にボールを取り合う。
昨年一時期AEMOによく来ていて、ドイツのNGOが行ったサッカーチームセレクションにも、AEMO推薦枠で出るという話しもあった(が、その時期刑務所に入れられ、ながれた)。
その後、姿が見えなくなったと思ったら、ワガ市内NGOで寄宿生活をしていた。路上生活が長かったので、身についた悪い素行がなかなか変わらず、NGO職員も手を焼いていたが、そこでの2,3ヶ月の生活で少しずつ変わってきているようだった。
そして、そのNGOを出て、他の施設で支援を受けながら技師の仕事をはじめた。
たまにAEMOに顔を出し、サッカーに参加したりもしていた。
去年末のお祭り(08年12月31日「年末のバタバタ」)の時にも、きれいな服を着て参加し、元気な様子を見せていた。

だが、今月タクシーに乗っていたら、以前彼が生活していた路上で、昔の仲間といるところを発見。おかしいな、と思っていたら、その地区で行ったエイズ予防啓発活動に参加していて、また“戻ってきた”ことを確信。

理由を聞いても、答えをにごす。
とにかく、また路上生活を始めた。
顔がやけに生き生きしているように見える。

ストリートチルドレンの存在理由は、お金とか食事とか家族とか、そういう単純なことばかりではない。

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昨年末のお祭りに参加し、子ども代表として名乗りをあげて司会のNGO職員の質問に答えるラファエル(左)

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2009年2月 8日 (日)

月の明るさに気づく

Lune ブルキナ北部ドリにてラクダにのる。

最近、月をよく見る。

イスラム教の断食月やタバスキなどのお祭りが、月の出方次第(イスラム暦は太陰暦のため)っていう影響は大きい。月を気にするようになったきっかけの一つ。

日本ほど街が、空が人工の灯で明るくない、のも恐らく理由の一つ。
それでもワガドゥグはめちゃめちゃ明るいらしい、地方隊員に言わせれば。

月って実はめちゃめちゃ明るい。
そんなことに今更ながら気がつく。

あ、今日は満月や。

****************

京都在住のブルキナベの友人、ラゾさんがテレビに出演します。

年末年始に6年ぶりにブルキナに里帰りをし、久々の故郷を、家族や友人との再会を満喫して帰ったラゾさん。めっちゃおもしろくて、気さくで優しく、日本人、日本という国を愛してくれている、関西弁ペラペラのとてもすてきなブルキナベです。

2月10日(火)よみうりテレビ 「なるトモ!」(朝9:55~)にて。

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2009年2月 7日 (土)

SIDAってなんだ?

SIDA=Syndrome d'immuno-déficience acquise : 後天性免疫不全症候群

英語ではAIDS=acquired immunodeficiency syndrome、つまり「エイズ」のこと。

現在AEMOでは、今週火曜日より毎晩ワガドゥグ市内の路上でエイズ予防啓発活動を行っている。日替わりでワガドゥグ市内のストリートチルドレンのよく集まる地区8箇所をテレビやビデオデッキを持って回り、エイズ啓発のビデオ(短編ドラマ)を用いて、青少年らに
「なぜSIDAは恐ろしいのか」
「どうしたらSIDAに感染して、どうしたら感染しないのか」
「そもそも、SIDAって何?」
といったことを、路上で青少年らに伝えようとしている。

昨日6日(金)は、その4回目。
ワガ2000というワガドゥグ南部の新興住宅街で、高級な家やレストランが多く、2009年1月からは日本大使館がオープンした地区である。

ここのガソリンスタンド横の空地に、多くのストリートチルドレンが集まっている。中心街から数キロ南に位置していることもあって、彼らの中には、中心街の北に位置するAEMOまで来る青少年らはほとんどいない。
ワガドゥグは広い。
AEMOで見ている青少年らは、ワガドゥグ市内にいるほんの一部に過ぎないことを思い知らされる。

僕のこの活動への参加は、初めて参加した水曜日から数えて3回目。

1回目は、JICA事務所近くのグンゲン地区。ここには長距離バスの発着地が多く、またワガ市内で最大規模のマルシェもあり、人通りが多い。

2回目は、ブルキナ南部へ向かう長距離バスが立ち寄るバスターミナルそばにて。グンゲンもそうだが、バス発着所はストリートチルドレンの集まりやすい場所の一つであるらしい。

3回とも多くの青少年が集まった。
ストリートチルドレンに限らず、近所の若者、通りすがりの人も足を止めてテレビに目をやっていた。
ビデオ鑑賞後には、内容についての質疑やコメント、コンドームのつけ方のおさらいなどが行われ、最後には軽食が配られて解散となる。

予算がない、と言っている中、どういった経緯でこの活動が可能になったのかよくわからないが、普段の勤務時間外にも関わらず、夜の路上に来て一生懸命青少年らに語りかける同僚らの仕事ぶりに素直に感動した。嬉しかった。

予防(啓発)活動というのは、正直言って成果を測定しにくい。
「何人参加した」とは報告できるが、本当に参加者が理解し、予防に努めているかはわからないからだ。だが、今回のAEMOのような地道な活動が実を結び、「世界のHIV患者の65%(約2,450万人)が集まっている」(USAIDS,2005)サハラ以南アフリカの健康改善につながることを切に願う。

ところで、
まだあと半分の4箇所での活動が残っているが、これまで3回の参加ですでに改めて見せつけられた問題が、ストリートチルドレンと“シンナー”の強いつながりだ。

青少年らは、容易に手に入る接着剤を布の切れ端やペットボトル、水の袋などにつけて吸っている。目はうつろ、舌はまわらず、口は半開きで、足元はおぼつかない。
シンナーが“悪い”ことは彼らもわかっている。だからこそ、ばれない(と思っているだけだが)ように、ペットボトルや水の袋を使って「カモフラージュ」する。
でも上記の外見的特徴に加えて、呼気からはシンナーの臭いをプンプンさせているのでバレバレ。それでもAEMO職員に注意されても知らないふりをし、絶対に渡さない。
“悪い”ことはわかっているのに、やめられない。

完全な中毒症状。
僕は、前は無理やり取り上げることもあったが、「アル中からビールを一晩取り上げるだけのようなもの」と思うと最近そういった行動に出る気がしない。中途半端な行動をし、青少年と自分との仲を悪くするだけなら、ほっとく方がいいのではないか。
「非行に走っている少年をほっとくのか!」と非難されるかもしれない。
もちろん注意をし、シンナーが体に、心に悪いことをを確認させる。
だがそれでわからない青少年から無理やり取り上げようとし、とっくみあいをし、取り上げたところでどんなメリットがあるのか。結局は、「子どものために行動した」という自分自身の“一時的なひとりよがり”ではないだろうか。

最近、そんなふうに考えるようになった。
結局は青少年ら自身の問題。彼らが変わろうと思わなければ、何も変わらない。
少なくとも、AEMOで木曜日にサッカーをやっているあいだ、グラウンドに来ている青少年らは誰一人としてシンナーを吸っていない。たまたま、比較的素行の良い青少年らが集まっているだけかもしれないが…。
(結局は自分の活動アピールかいっ。)

AEMOのこのSIDA予防啓発活動には、「サッカーを通した啓発」もプログラムとして組み込まれている。フットサルチームを4チームつくるから、そのうち一つのコーチを担当して欲しいといわれた。おそらく他の同僚と協力することになるが、“サッカーの秘める可能性”を確認するチャンス。めっちゃ楽しみ。

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(写真左)SIDA啓発ドラマが流されたテレビに見入る青少年ら。
(写真右)向こうに見えるガソリンスタンドのコンセントから延長コードを引っ張ってきての上映会。スタンドの人の理解・協力に感謝。 この前日の地区では、飲み屋に電力提供をしてもらった。

*********

2月に入って、風がやんだ。

と同時に、気温が急上昇。日中は“46℃”を示す電光掲示板も。

去年の経験から2月いっぱいは寒いとふんでたのに…
現在、去年の3月末並みの気候。カラッとした熱気が体を包む。

でもまだ夜は涼しくぐっすり眠れるのが、せめてもの救い。
これからが本番。

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