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2009年5月

2009年5月14日 (木)

近づく別れ

今日(5/14木)は、午前中体調が悪く、昼過ぎまで寝てた。

でも今日木曜日はサッカーの日。
14:30、炎天下に目をしぼませながら外に出た。

AEMOに着いたのは15:00過ぎ。
いつもならサッカーの用具(シューズやサッカーパンツ)を配り始めてる時間で、青少年らからは「来るの遅すぎ!!」と怒られた。
「ごめん、朝体調悪かってん。すぐはじめよう。さぁ、(寝てる)みんなを起こして!」

来週は祝日で休み、その次の週からは3週連続(5/28、6/4,11)で「サッカーを通したエイズ予防啓発活動」が他の同僚らによって企画されている(自分も少し関わってる)。
6/18は帰国数日前なので、できるかは微妙。

となると、こんなやり取りをするのも 今日が最後か。

今日のテーマは 「試合後の挨拶」
「いつもみんな試合が終わったら、さっさと帰ってしまう。試合が終わったら、チームメイト、相手チームの選手、そして審判と挨拶(握手)をしよう!」
そう言ってから、用具配布の開始、近くのグラウンドへ移動。

用具配布中に、サッカーパンツが1着盗まれる。
連帯責任、ってことで中断も考えたけど、自分らで解決させようと思い、
グラウンドで試合が始まる前に、「試合終わったら、まずみんなで探せ!」と言うと
みんな、「わかった!」と了承。
そしたら、しばらくして遅れてきた子から「今、AEMO内で見つけたから他の先生に渡しといた」とのこと。
見つかるん、はやっ。でも、よかった。

いつものように、キャプテンを二人選び、順番にチームメイトを選ばせていく。
こうすると、チーム力が均等になりやすいし、自分たちでつくったチームなので、あとから「チーム分けがわるい!」と文句がでることもない。

チーム分けが終わると、2~3分、各チームでウォーミングアップをするよう指示。
以前は、「そんなんええやん!さっさと始めようや!」と言われることが多かったが、最近ではキャプテンを中心に、ジョギング、ストレッチをするようになってきた。
それもばらばらではなく、まとまって。

試合は、両チームともゴールキーパー、ディフェンスが大活躍の好ゲーム!
ゴール前のハンドからのPKで1-0となったものの、そのまま膠着状態。

前半25分を終えて、5分ハーフタイム、水分補給と陣地交代。
ハーフタイム中に、「交代要員が3人いるから、後半始まる前に相談して交代しとくように」と両キャプテンに指示。
後半開始1分前には笛鳴らして呼んだのに、なかなかグラウンドに出てこず、後半開始は3分遅れ。交代要員は3人ともグラウンドに出てきていた。よし。

試合は後半終了間近に1点入り、2-0で終了。
用具配布前にAEMOで約束した「挨拶」。ほぼ全員がきちんと守っていた。
審判をした自分のところにも握手しにきてくれた。よしよし。

AEMOに戻ってからの用具回収、食事チケットの配布。
青少年の中の何人かは普段の行いが悪いために、“罰”として食事チケット配布が一定期間禁止されている。僕ひとりだと、「グラウンドにいたのに何でチケットくれないんだ!」という抵抗をかわしきれないので、チケット配布を同僚に手伝ってもらう。
いいプレーをしていた青少年に食事チケットをあげれないのは 心が痛む。
でも自分はAEMOという施設スタッフの一員。
該当する青少年からは予想通りの反発。彼らの仲間からも、「こいつにもあげてくれよ!」と言われる。しばらく、説明、反発を繰り返してるうちに、あきらめて出て行った。

全てのサッカーシューズ、サッカーパンツを回収し、終了。
これらの用具は、自分が帰ってあともこのままAEMOに残る。
どう活用するかは同僚次第。自分の後任隊員が来るまでもつやろか…。

ほんまにムカつくAEMO青少年。
「あと1ヶ月ちょっとでお別れ」と思うと、せいせいする。

でも、家に帰ってきて、
今日グラウンドでたまたま撮ったこの写真を見て、少し寂しさを感じた。

もう少しで、お別れ。

Photo

(写真)試合前に、みんなでウォーミングアップのジョギング。

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2009年5月13日 (水)

良いイメージをもとう

先週、AEMOで青少年らにサッカー活動に関する質問会を行った。

目的は、
1.より理想的なAEMOサッカー活動をイメージする」
そしてそれにより2.AEMOサッカー活動をより有意義なものにする」こと。

この質問会は、
先月末にブルキナファソ東部コモエ県でJICAが行っている「住民参加型持続的森林管理計画」の視察に行ったときに、住民組織強化のために行ったというワークショップからヒントをもらった。このワークショップでは、住民組織のメンバーに「組織として、何やっていきたい?」「じゃあ~が必要だよね」といった具合にファシリテートし、「2014年(5年後)、私たちはこんなグループです」というイメージをつくってもらおう というもの。

「大人中心の住民組織」 ⇔ 「ストリートチルドレンの単なる集まり」
「環境(森林保全)分野」 ⇔ 「教育・スポーツ分野」

と、多々違いはあれど、「自分たちが行っていることに対し、人から押し付けられるのではなく、自分たちでより理想的なイメージをつくる」という考え方は応用できるはず…。

質問内容は、自分で考えたものをAEMO所長や同僚、仲の良いNGOのスタッフにも訂正、追加してもらってつくった。質問会当日は、同僚二人にも協力してもらい、始めるときには10人前後の青少年がまず集まった。だが、みんな集中力不足で、途中で寝たり、抜け出したり…。
進行の仕方がわるいんか?

でも中には積極的に手をあげて発言する子がいたり、「発言してないから」と同僚に突然質問をふられた子もきちんと答えたりする姿も見られて、こっちが「おっ、ちゃんと理解してる、ちゃんとした価値観もってる」と感心する答えも多々聞かれた。

ただ、もっと、ゆっくりいろんな子の意見、考えを聞きだし、「だれが」「どんな」答えをしたのか、はっきり記録したくて、同僚に通訳や書記を頼んだが、詳細には記録できず。
あとからその書記記録と自分でとっていたメモをもとにレポート「meilleur_sance_de_football.doc」をダウンロード を作成した。

主な質問、答えは以下の通り。

1. 君たちにとって、最も大切なサッカーのルールは何?
→シンナー吸わない、ケンカしない、タバコ吸わない、コーチにどなりちらさない、審判に許可をとらないとグラウンドの外に出られない(疲れたら言う)

2. ルールがなかったらどうなる?
→いい選手になれない、むちゃくちゃになる(タバコやシンナー吸ったり、ケンカしたり、試合が途中で中断したりする)

3. これはどんな人たち?
【良いキーパー】
・ボールをとめる、倒れることをこわがらない、真剣にプレーする
【良いキャプテン】
・チームメイトとケンカをしない、コーチの指示に従う、チームメイトを励ます、チームメイトをひっぱる、責任感をもつ
【良い審判】
・公平、嘘をつかない、選手の言うことではなくサッカールールに従ってジャッジをする、必要ならばカードを出す、ボールのあるところにいる
【良い選手】
・うまいパスを出す、うまいプレーをする、うまくボールをコントロールできる、ゴールを決めれる、フェアプレー、エゴイストじゃない、チームメイトを許すことができる
【良いコーチ】
・良いアドバイスをする、ウォーミングアップをする、選手に嘘をつかない

4. 勝つためにはどうしないといけない?
→選手間の相互理解、グラウンドでの一致団結、闘う、相手チームを疲れさせるためにパスをしながらできるだけボールをキープする

5. 負けたときはどうすべき?
→怒らない、ケンカしない、チームメイトを非難しない、罵り合わない、挨拶をする

などなど、その他6項目。
集中力切れたのは、質問数多すぎたからかな…
全員対象じゃなくて、個別にした方がいいかも。

AEMO所長にレポート提出。
質問1.の答えの「シンナー、タバコを吸わない、ケンカをしない」などに関して、
「この答えは、サッカーのルールじゃないじゃないか!」と指摘される。
「僕が普段から繰り返してるから、彼らはこれもルールだと思ってるんです!」
と反論すると、
「それはわかってるが、第三者には なんじゃこれ ってなるだろう!厳密には“サッカーのルール”ではないよ。」といわれる。たしかに。

“サッカーのルール”で、シンナー・タバコ禁止なんて…
サッカー以前の問題やん!
でもちゃんと青少年らが、それらを答えとして出してくれて嬉しかった。
AEMO
サッカーの特別ルール。
これでいいと思う。

青少年らが出してくれた答えを、一枚の大きな紙にまとめて、雑誌の切抜きでデコレーションし、AEMO内に掲示することにした。
これらの答えを見ると、多くの青少年がサッカー活動のきちんとした理想像を持っている。ただそれをグラウンドで全て実行できていない。
大人がこれらを意識してサッカー活動を行うことで、集団意識や他者をリスペクトすることの大切さなどを青少年らに伝えることができる。効果はなかなか見えにくい。でもサッカー活動は多くの可能性を秘めていることを同僚に再確認してほしい。

そんな願いを込めて。

Photo_3 

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2009年5月 5日 (火)

ぼったくりかフェアトレードか

ブルキナファソのマルシェ(市場)や土産屋で売られている商品の多くには“定価”がない。厳密にはだいたいの相場はあるけど、値札もないために相場よりもはるかに高い額を商人からふっかけられる。いわゆる“ぼったくり”。もちろん日本でもそういったことはあるが、「信頼性」がより重要な日本の消費社会ではまれなケース。ふっかけられる値段は高い時で相場値の約2~3倍。それを交渉して相場値まで下げるのは一苦労だが、ブルキナ(に限らず、どの国でも?)で買い物をする際の醍醐味でもある。

交渉を渋ると、たまに商人にこう言われる。
「Comme ça, c'est Afrique !(これが アフリカだ!)」

Marche_3

最近の交渉成果は以下の通り。(100Fcfa=約20円)

電圧安定機:16,000Fcfa10,000Fcfa

1キロ:2,500Fcfa2,000Fcfa

日本の中古自転車3台:135,000Fcfa100,000Fcfa

旅行カバン:7,500Fcfa→2,000Fcfa

サングラス:1,500Fcfa→500Fcfa

相手は何度も「これがラストプライスだ!」と言ってくるが、ねばるとまだ下がる。
けど、相手もしぶとい。「いい値段だ。でもちょっと足りない。」そう言って向こうもねばる。
自分の希望値にならない場合はその場を立ち去ってみると呼び止められて希望値まで下がることがある。呼び止められなければそこらへんが相場ということ。

だがたまに、その日の現金収入を渇望する商人の弱みにつけこんでいるようで悪い気もする。

この言い値は ぼったくり か フェアトレード か。

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2009年5月 3日 (日)

TVのかわいそうな子どもたち

それは、その子たちのほんのひとつの側面でしかありません。

いや ひょっとしたら、何かしらの意図が働いて“つくられた”子どもたち なのかも。

**************

4月中旬、日本ユニセフ協会大使のアグネス・チャンさんが「気候変動と子どもたち」というテーマの下、ブルキナファソに視察に来られていた。(→アグネス大使の視察アルバム

日本大使館職員主催の夕食会などで隊員は交流する機会があり、思い出に残るステキな夜を過ごすことができた。同行の大勢のジャーナリストの方たちと話をさせてもらったのも良い機会だった。

それから、1週間後。

「北部から来たストリートチルドレンにインタビューをしたい」
という理由で、その同行していたジャーナリストのうちの数名がAEMOにやって来た。

アグネスチャンはすでに帰国していたが、「気候変動と子どもたち」について引き続き取材をしているらしい。

AEMOに様々な支援をしてくれているUNICEFを通じての取材以来だったので、僕は直前になってAEMO所長に「今日の午後、日本人が来るぞ」と知らされたし、JICAに聞いてもボランティア調整員すら知らなかった。まぁ、それは別にいいねんけど。

日本人ジャーナリスト団は、AEMO所長に今回の取材について説明したあと、ブルキナ北中部(北部からの子どもはこの日AEMOにいなかった)の村から来たという2人の少年を紹介されて、カメラをまわし、インタビューを始めた。

僕はその二人をよく知っている。
でも、カメラを向けられた彼らは、僕が知っている彼らではなく、
緊張した面持ちで、インタビューアーの質問に一つずつ小さな声で答えていて、

いつものように仲間と夕食を食べにいこうとしていたところを、突然つかまえられてカメラの前に座らされ、次々に質問をうける彼らに
いつもの元気な笑顔はなかった。

でも、これも彼らの一つの側面かもしれない。
インタビューでは、普段僕では聞き出せない村でのこと、家族のことについて、どんどん話していた(真実かどうかは別として)。

でも、

僕はもっと違う彼らを知っている。
仲間と笑顔でおしゃべりをし、元気にサッカーを楽しむ彼らを。

それをジャーナリストの人たちに伝えたいと思ったが、それは彼らが今求めている子どもたちではないだろうと思ったし、黙ってそのインタビューを見ていた。

インタビューが終わって、解散、
少年らはようやく食事にいける、と思いきや、
次は彼らが夜を中心に集まっている市内の大通りで「撮影」をするとのこと。

どんな撮影?と思って自転車で後から追いかけたいったら、そこには
肩を組んで寄り添って不自然に大通りを歩いているところを撮られている、さっきの二人がいた。
来た道を引き返していく と思ったら、撮り直し。
あぁ、これが やらせ か。

そのあと僕は見失ったが、翌日彼らに聞くと、大通りのあとは空港に行き、同じように撮影をうけ、終わってからそれぞれ5,000Fcfa(約1,000円)を受け取った らしい。

5,000Fcfaは大金です。
そんな大金をぽんっ、と簡単にストリートチルドレンに直接あげてしまう日本人ジャーナリストの行動に AEMO所長はすぐさまUNICEFへ抗議の電話。

「子どもたちは、お金をもらったらシンナーを買うのにつかってしまう恐れがある」
「子どもに直接ではなく、AEMO職員を通すべきではないのか」
「直接あげるにしても、AEMO職員は何も聞いてない」

「自分と同じ日本人が迷惑をかけてしまったことが申し訳ないです…」
抗議の電話が終わって、僕がそう謝ると、

「日本人たちも、UNICEFのブルキナベスタッフすらも、子どもたちのそういう(シンナーに使ってしまうという)習慣を知らなかったから、あげちゃったんだね…」
そう残念そうに話すAEMO所長は、
「UNICEFはパートナーだ。彼らはAEMOを支援してくれている。UNICEFからの依頼じゃなかったら、今回の取材は断っていたよ。」とも話してくれた。

AEMO所長は、子どもたちがテレビ取材が嫌いなことを知っていて、
今回の取材を承諾していた。
ちなみにお金をもらった子どものうち、小さい方の子は、すぐさまそのお金を年上の仲間に取り上げられた。
今回の取材で、AEMOに、子どもらに何のメリットがあったんやろう。

そんな背景があって撮られた今回の映像は、日本でどんなふうに放送されるんかな。
もし日本に帰国して見ることができたら、横で見ている人に教えてあげたい。

彼らには もっとたくさんのステキな表情があることを。

Tv_interview (写真)AEMOで取材を受ける少年ら。

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